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「お嬢様組曲」のレビュー

-筋道たっているのに穴ぽこだらけ-

「ははは、何を言っているのだね、君は? シナリオが筋道だっているなら穴ぽこだらけなわけがないじゃないか?」

さて、これはまた最初から酷なことを申し上げてますが、「んな、あほな」と、まあそういうわけです。

美少女ゲームの、純愛もののシナリオの筋道と言えば、ゲーム内でのプレイ期間、つまりは季節感や時間の進行などがあって、その中でヒロインと親しくなり、告白イベント、修羅場、山場などを乗り越えて、ご都合主義であろうとなんであろうと、最後にはゴールを迎える。プレイ期間が一日であろうと一週間であろうと、一ヶ月であろうと一年間であろうと、それは変わらない前提条件ですよね?

ただし、ここに落とし穴があるんです。確かに、その条件さえ満たしてやればゲームの筋道は成り立ちます。じゃあ、なんで良作や凡作、地雷などの評価が現れてくるのか?

それは単純な話、一言で言ってやれば「穴」があるんですよね。主人公とヒロインが仲良くなっていくイベントとイベントとの境目、あるいは時間の流れの急展開、主人公やヒロインの心境の変化。ゲームの中でも時間が流れていくからこそ、そう言った要素が評価の分かれ目になってきます。

そういう意味で、この「お嬢様組曲」はいささか「穴」が目立ち過ぎました。ヒロインと晴れて結ばれてから一気にエンディングまで駆け足になったり、はたまた月日を一気に飛ばしてしまったり……

それで、いきなり○ヵ月後とか言って、主人公とヒロインの仲が急接近している。プレイ側としては、その月日の間に二人のどんな心の交流があったのか? と気になって仕方がありません。これではまるで、「この間に二人には色々な日常の中のふれあいがあったのだけれど、そんな細々としたことはいちいち書く必要はない」と言っているようなものです。百歩譲って時間的なことは許したとしても、登場人物の心境の変化がおざなりでは目も当てられないのです。「ドキドキまふまふでお嬢様」が売り文句であるはずなのに、主人公がヒロインを、ヒロインが主人公を好きになっていく過程の「ドキドキ」が決定的に欠如しています。

「ただなんとなく、お互いがお互いを気にし始めている」ではダメなんです。そのなんとなくを「運命」で片付けてしまうのも一つの手で、それをどうこう言うことはしません。が、人を好きになるってことは、それなりの決定的な理由があります。それを語る期間をすっ飛ばしてしまっては、あまりにおもしろくありません。純愛というものを履き違えている感さえ漂ってきます。

ただ、シナリオライターが多数いるということもあってか、その「穴」にもムラがあります。個人的には、舞鈴ルートと小雪ルートはなかなかよく出来ていたかな、と。


-お嬢様らしさはいったいどこへ?-

「ええー、お嬢様組曲は、お嬢様による、お嬢様限定の、お嬢様萌え~なゲームです。……のはずです」

巫女舞の二の舞(レビュー参照)……なんて寒い言葉が出るほど、今回もひどかった。何がひどいかというと、登場するお嬢様がお嬢様なのに、お嬢様じゃないからいただけない。

はい、いったいアンタは何をわけの分からないことを言っているんだという感じですが、お嬢様の設定というのが薄すぎるんですよね。

これはエロゲーです。シナリオの入りとしては、主人公がなにかの手違いで生粋のお嬢様学校に入学させられてしまうという、これでもかってほどのご都合主義です。そこで、恋愛の「れ」も知らない女の子や、レジでお金の払い方も知らない女の子、知らないうちに危険の渦に巻き込まれている世間知らずな女の子、怖そうなお父様や寡黙な執事に守られた女の子、そして、平凡な主人公と自分との身分の差に苦しむ女の子……最初からご都合主義でぶち抜いてきたのだから、それらをフル展開させてお嬢様萌えを演出し尽す。そして、プレイヤーはデスクトップにかじりつきながら萌え尽きてしまう。

を、期待していたのに、それらの演出が皆無とさえ言っていいほど抜け落ちているではないですか!

何より、お嬢様がいったいどこどこのお嬢様で、どれくらいの権力や財力があって、一般市民とどれくらい価値観がズレているのかが具体的に描写されていないのです。「ただなんとなく」で「お嬢様なんだからお嬢様なんだよ」でいいのであれば、どんなキャラにもこじつけは可能です。そういう意味で、今回のヒロイン陣は、その誰もが「何故にお嬢様」なのかが語られていませんでした。少しくらいふれられるキャラはあったとしても、まったくふれられないキャラがいるということはどういうことか!

まるでリアリティーがないお嬢様たちに囲まれて、これではイメクラとなんら変わりありません。

確かに、学校の校舎も寮も、これでもかというほど豪華でした。食堂はシャンデリアがいくつもある、ただで食べられる高級レストランであり、寮の部屋は超高級ホテルを思わせる豪華な部屋で、一般人が住んでいたら逆に気疲れしてしまいそうな部屋ばかりです。が、そんなところでお嬢様らしさをアピールしなくてもいいのです。問題はヒロインたちの中身なのです。そこをカバーしなくては、とてもじゃありませんが……

……ああー、今回このあたりで今回はやめておきましょう(苦笑)


システム B サウンド B グラフィック A シナリオ C お嬢様度 C 総評 C

さて、長々と酷評を並べ立てて見ましたが、こういうバランスのゲームが僕は大好きで仕方ありません。B級ゲームはけっこう思い切ったはずし方やご都合主義があるので、むしろ僕はそっちの方がやっていておもしろいんですよね。

というわけで、まずはシステム面から。可もなく不可もなくと言った感じで、特に問題はありませんでした。ただし、膨大な修正が存在するのでパッチを当てることは必須となります。

サウンド面は、ちょっと露骨過ぎるお嬢様表現がかけていたように思いましたね。ただし、全体的なレベルは非常に良。OP曲を挿入歌に使ったり、思わず「オオ!」と言ってしまった演出もありました。

グラフィックに関しては、二人の原画を起用していて、それぞれ好みに別れると思いますが、お嬢様系と同級生系にキレイに仕事が分かれていて、そういう意味では非常に感情移入しやすかったです。若干バランスのおかしい絵もありましたが、それもご愛嬌。

シナリオは、上で書いた通り。ただ、筋道はとりあえずたっているのでそんなにひどい評価でもありません。萌えという意味では充分萌えられるし、平均的なレベルでは安定しいました。特にひどい部分をピックアップしてしまうと上に書いたようになってしまいますが、むしろ、そこをカバーすれば一気に良作に化けると思います。

お嬢様度は……まあ、これについてはこれ以上言及はしません。個人的には香津美様にゾッコンでありますが、お気に入りキャラがいるゲームというのは、実はさして悪いゲームではないと思います。

では、総評を。

凡作です。中には良作と謳う人もいるかもしれませんが、僕にとっては凡作であり、凡作の中の良作でした。上に書いたようにお嬢様らしさに欠けるけれども、キャラとしてのお嬢様には充分ご満悦ですし、なによりプレイしていてニヤニヤできるゲームというのは、おもしろいということの証拠です。

ただし、お嬢様路線で言えば地雷すれすれもの。その手のゲームに萌えな方々は、必要以上の疲弊に気をつけましょう(汗)

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テーマ:美少女ゲーム│ジャンル:ゲーム
レビュー | コメント(2) | トラックバック(0)2005/09/30(金)16:30

コメント

なかなか厳しいですねぇRENさんも
お嬢様組曲を持っている友人にレビューに書いてあることを言ってみたら
「何を言おうと所詮はB級よぉ!」
と軽くあしらわれてしまいましたΣ(=д=ノ)ノ

でも確かにお嬢様らしさはあまり無かったと言っていました

2005/09/30(金)18:14| URL | 迅哉 #ZipQoF06 [ 編集]

ははは、これでも抑えて書いた方なんですけどねー(汗)
確かに「何を言おうと所詮はB級よぉ!」なんだけど、またその辺りが萌え萌えなわけで(*´д`*)ハァハァ

まっ、ぶっちゃけた話、お嬢様らしさがなくても萌えられればいいんですけどね、一人のオタクとしては♪
レビューする人間としては、どうしてもそのへんをチクリと一突きしてやりたくなるんですよ~

2005/09/30(金)22:05| URL | REN KANESHIRO #we1fpA6Q [ 編集]

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