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「秋色恋華」レビュー

-純愛の王道について行けるかが鍵-

さて、ターゲット層が分かりやすいということは、内容もそれに応じて予想が可能ということですよね。つまり、純愛ゲームとしての利点を叩きつけられるようなゲームというのは、それだけで賛否が分かれるわけです。

学生生活と日常→ちょっといい雰囲気→告白→主人公とヒロインの前に立ちはだかる壁→Happy End

と、まさに王道中の王道を突き進む本作。それでは芸がないと言われればそれまでなのですが、その芸のなさを一つの特徴として地道にも高いクオリティーを引き出していく、というのが「秋色恋華」をプレイして感じたもっとも大きな「褒める」べき部分でしょうか。

シナリオ的には、はっきり言って目を引くような大きなイベントは起きません。ヒロインの伊吹は、プロテニスプレイヤーとしてのこれからの自分のあり方に苦しみ、妹でアイドルの葵は、兄と妹という境をどう越えていくのかという心の葛藤など、シナリオ的に山場となるイベントはあるのですが、それ以外に起きる普通のイベントはどこまでもいたって普通。安心してプレイできる純愛ゲーとして見るならばいいのですが、こういうシナリオを苦手とする人には正直キツイでしょうね。純愛を苦手とするユーザーがこの手のゲームをプレイするかどうかということはさておきとしても、もう少しボリュームを持たせてゲームそのものに力を持たせられたのではないかと思われます。

何より、主人公とヒロインが交流を深めていくイベントのほとんどが遊園地と修学旅行によってまかなわれているというところが惜しい。ヒロインの性格によって行き先の変更くらいは考えてほしかったです。シナリオライターを四人も起用しているということもあって、もうちょっと頭の捻りどころがあったのではないか、と思いました。ただ、四人の連携を、共通パートを設けることでより強固なものにした、という考え方もできるので、一概に一刀両断できないところがありますが……

横道など考えもしない純愛の王道。そこにハマれるかハマれないかは、どんなジャンルにも共通するものですよね。ただ、このゲームの場合は、明確な指針がある分それでいいと思えてしまう。上に上げたように、確かに王道、確かに平凡、確かに芸がない。でも、そういうジャンルを目指しているという意味では、このゲームは随所からその心意気が滲み出してきていると思います。


-キャラを生かすかシナリオを生かすか-

キャラを生かせば萌えゲー。シナリオを生かせば、読みごたえのある作品に。そのどちらも生かせているものを良作。

上で書いたように、本作のシナリオの出来は充分満足できるものでしょう。では、キャラクターを生かすシナリオ、ゲームバランスという意味ではどうなのか?

絵師は、月杜尋と悠樹真琴ですね。二方とも、とても可愛らしい絵を描かれる方で、僕個人的には非常に好きです。

そして、キャラ自体は非常に感情移入しやすい。立ち絵もそこそこ豊富だし、声優さんの演技力も満足できる域です。汗マークやハートマークなどの演出もウザくならない程度にあしらわれており、演出的には非常に凝っています。そういう意味では、純愛ゲームの良さを充分に発揮できるような演出が心がけられていますね。

ただ、ここで一つ問題になるのがゲームの尺の短さ。
お手軽にプレイできる、という意味では非常にいいのですが、尺が短い分だけ、シナリオ中で語れる主人公とヒロインとの関係も短くなっていくわけで……

つまり、シナリオが急展開して一気に駆け抜けていく感が、ヒロイン五人、常につきまとうわけです。そこを、違和感があまりないようにカバーできているという意味では成功しているというか、かなり頑張ってくれていると思うのですが、その頑張りをもっとシナリオの尺にまわしてほしかった。あまりの展開の速さに、プレイ側は若干唖然としつつも、駆け足の説明に必死に食いついてゲームにのめり込んでいかねばならないわけです。特に、主人公の感情描写などは、もっとじっくりと時間をかけてやってほしかったのが正直な感想でしょうか。

これは、上で書いたボリュームにも関係してくることですね。「ここからここまでの範囲(プレイ時間)で良作を作る」というゲームの作り方が「秋色恋華」の作り方でしょう。そうではなく、「ここからここまでの内容を順序だててきっちりと描き出す」という作り方の方が正当純愛にはぴったりなのではないかと思うのです。


システム S サウンド A グラフィック A シナリオ A 総評 A

さて、それでは総評ですが……

まず、システム面は秀逸の一言。あったらうれしい機能やら、あってもなくてもいいんだけどあってくれると非常にうれしい機能やら、今僕が考えうるだけのすべての機能が備わっています。

サウンドも非常によかった。とくにOPの「秋色」にはクラッときましたしね。ここでも、純愛ゲームを100%楽しむための努力が光っています。シーンごとに流れるBGMも、耳に残るものが多かったですし。グラフィックとシナリオは上に書いたことなので割愛したとしても、再びここで「よかった」と言っておかなければならない出来でした。

最後に、確かにこの作品は良作なんです。それは間違いないんです。ただ、もっと大きいものを目指せたのではないか、そういう可能性を伺わせる良作ですね。「それが私たちのソフトハウスの方針なんだ」と言われればそれまでなのですが、ユーザーとはよりおもしろいものを求めてしまう生き物。あと一押しがほしかったという意味では、非常に印象深い良作でした。次回作にはかなり期待したいところ。とりあえず、ファンディスクは絶対買いです。

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レビュー | コメント(1) | トラックバック(0)2005/07/30(土)14:29

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2008/11/28(金)22:44| URL | #- [ 編集]

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